日米初期ビデオアート上映会
Vital Signals[ヴァイタル・シグナル]−芸術とテクノロジーの可能性−
1960、70年代――メディアアートのパイオニアたちが挑んだ50の実験の痕跡
商業映画でも、実験映画でもない、もう一つの映像文化史の原点へ
「ビデオ」が登場した1960年代。すぐさま、アーティストたちはこの新しいメディアを用いた探求と実験の中に身を投じていきました。世界の芸術文化の中心地であったアメリカ、そしてビデオメディアの発祥地である日本など各国で、ビデオをめぐる活発な創作活動と文化交流が展開されました。そして、商業映画とも実験映画とも異なる文脈をもつ、「ビデオアート」というもう一つの映像表現の文化が形成されていったのです。
本上映会「ヴァイタル・シグナル」は、日本とアメリカにおけるビデオアート史の最初の20年に焦点をあてます。日米を代表する38作家(組)による50タイトルを、3日間全6プログラムで上映します。それによって、他の芸術分野や科学技術と深く関わり合い、そして同時代の政治やマスメディアと激しく衝突しながら展開したビデオアート草創期の軌跡を明らかにしていきます。
これまでまとめて上映されることがほとんど無かった日米初期ビデオアート。そのパイオニアであった彼らの実験を、ビデオを用いた映像表現が現代美術界を席巻する今日の視点から振り返る絶好の機会です。ぜひご鑑賞ください。
※Vital Signalsは、ニューヨークのビデオアーカイブ機関EAI(エレクトロニック・アート・インターミックス)、横浜美術館、および日本のキュレーターや研究者たちの共同企画による、国際巡回プログラムです。このVital Signalsというタイトルには、ビデオというメディアの特性=「活発な電気信号」、そして当時の芸術文化におけるビデオアートの位置づけ=「重要な兆候」、という2つの意味を託しています。
会期:2009年11月11日(水)・18日(水)・25日(水)
会場:東北芸術工科大学図書館2階AVルーム
入場料:無料
入場:各日17:20上映開始(17:00開場)
定員:30名(先着順、全席自由)
主催:東北芸術工科大学
協力:EAI(エレクトロニック・アート・インターミックス、NYC)、横浜美術館
特別協賛:アメリカ大使館
問合せ:東北芸術工科大学映像学科(山形市上桜田3-4-5)Tel:023-627-2162 fax:023-627-2145 (大沼)
時間割:
2009年11月11日(水)
17:20~18:31 aプログラム「ビデオ言語論」(10タイトル、約71分)
18:45~20:03 bプログラム「拡張する形式」(9タイトル、約78分)
2009年11月18日(水)
17:20~18:42 cプログラム「テレビの解放」(8タイトル、約82分)
18:55~19:47 dプログラム「共有される記憶」(7タイトル、約52分)
2009年11月25日(水)
17:20~18:34 eプログラム「ビデオと行為」(8タイトル、約74分)
18:45~19:48 fプログラム「ビデオと身体」(8タイトル、約63分)
◎プログラム、上映作品データ
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Section1 テクノロジー:新しい視覚言語
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aプログラム:ビデオ言語論 10作品、約71分 ナムジュン・パイク、CTG、ゲイリー・ヒル、松本俊夫、スタン・ヴァンダービーク、山口勝弘、スタイナ&ウッディ・ヴァスルカ、安藤紘平
ナムジュン・パイク「ベル研究所での電子映像実験」1966
bプログラム:拡張する形式 9作品、約78分 ナムジュン・パイク、山本圭吾、ジェイムズ・バーン、飯村隆彦、ジョーン・ジョナス
ジョーン・ジョナス《左側 右側》1972
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Section2 オルタナティヴ・メディア:コミニュケーションの変容
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cプログラム:テレビの解放 8作品、約82分
ナムジュン・パイク&ジャド・ヤルカット、中谷芙二子、松本俊夫、デイヴィッド・コート、ビデオアース東京、ダラ・バーンバウム、クリス・バーデンTVTV
ダラ・バーンバウム《テクノロジー/トランスフォーメーション:ワンダーウーマン》1978-79
dプログラム:共有される記憶 7作品、約52分 久保田成子、中島興、アント・ファーム、アラン・カプロー、シャーリー・クラーク、中谷芙二子、ビデオインフォメーションセンター

アラン・カプロー《Hello》1969

中島興《マイ・ライフ》1976-92
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Section3 パフォーマンス:行為の記録、身体の記録
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eプログラム:ビデオと行為 8作品、約74分
かわなかのぶひろ、山口勝弘、マーサ・ロスラー、今井祝雄、デニス・オッペンハイム、ウィリアム・ウェグマン、ジョン・バルデッサリ、小林はくどう
ウィリアム・ウェグマン《作品選集1》1970-72

小林はくどう《ラプス・コミュニケーション》1972
fプログラム:ビデオと身体 8作品、約63分 ヴィト・アコンチ、ポール・マッカーシー、村岡三郎+河口龍夫+植松奎二、ジョーン・ジョナス、出光真子、ブルース・ナウマン、アンテ・ボザニッチ、和田守弘
ブルース・ナウマン《ピンチネック》1968
All images courtesy of the artist and Electronic Arts Intermix (EAI), New York.

