デザイン:鈴木敏志/撮影:瀬野広美

デザイン:鈴木敏志/撮影:瀬野広美

『ひじおりの灯2009』点灯風景(旧郵便局舎内)/撮影:瀬野広美

『ひじおりの灯2009』点灯風景(旧郵便局舎内)/撮影:瀬野広美

『ひじおりの灯―三春屋曼荼羅』(2009年出品作)小川麻衣子+渡辺沙月(テキスタイルコース4年)

『ひじおりの灯―三春屋曼荼羅』(2009年出品作)
小川麻衣子+渡辺沙月(テキスタイルコース4年)

『ひじおりの灯―肘折幻想』(2009年出品作)三瀬夏之介(日本画家/本学准教授)

『ひじおりの灯―肘折幻想』(2009年出品作)
三瀬夏之介(日本画家/本学准教授)

温泉街で『ひじおりの灯』の案内人として活動する学生たち。撮影:瀬野広美

温泉街で『ひじおりの灯』の案内人として活動する学生たち。
撮影:瀬野広美

『ひじおりの灯2009』点灯風景(温泉街)/撮影:瀬野広美

『ひじおりの灯2009』点灯風景(温泉街)/撮影:瀬野広美

HIJIORI Light Project 2010

ひじおりの灯2010

2010年7月13日[火]→8月31日[火]

ひじおりの灯 2009
ひじおりの灯 2008
ひじおりの灯 2007

肘折温泉では〈湯治文化を100年後に継承する〉ために、東北芸術工科大学とパートナーシップを組み、芸術・文化による地域活性化事業『肘折温泉プロジェクト』に2007年から取り組んでいます。『ひじおりの灯』は、肘折温泉が開湯1200年を迎えた記念すべき夏からはじまったオリジナル灯ろうの展示会で、今年で4回目の点灯を迎えます。
『ひじおりの灯』を描くのは、東北芸術工科大学で絵画やデザインを学んでいる美大生たち。若者たちは温泉街の招待で2泊3日の合宿を肘折でおこない、手漉きの月山和紙にそれぞれの〈肘折絵巻〉を表現しました。
灯ろうの設計は建築家の竹内昌義が手がけ、組立てや表装は庄内の職人たちが腕を振るっています。さらに今年は、地元の青年団や、閉校した旧肘折小中学校の児童生徒も灯ろう絵を出展するなど、『ひじおりの灯』はゆっくりと着実に、あたらしい地域文化として根付きつつあります。

  • 会場=肘折温泉街(山形県最上郡大蔵村肘折温泉)
  • 会期=2010年7月13日[火]→8月31日[火](会期中無休)
  • 点灯時間=18:30→20:00(日中も灯ろうをご覧いただけます)
  • 主催=肘折地区+東北芸術工科大学
  • 助成=大蔵村、アサヒビール株式会社(山形支店)
  • 企画=肘折温泉プロジェクト実行委員会+美術館大学センター
  • 灯ろう絵作画= 東北芸術工科大学学生・大学院生・卒業生、肘折青年団、肘折地区の子どもたち
  • 招待出品=中村桂子(版画家/東北芸術工科大学准教授)
  • 制作指導=赤坂憲雄、森繁哉、辻けい、若月公平、山崎和樹、中村桂子、三瀬夏之介、宮本武典
  • 灯ろう設計=竹内昌義(みかんぐみ)
  • 灯ろう制作=柿崎建具店(木枠)、斎藤高子(表装)、下山晋行(金物)、三浦一之(紙漉き)
  • 制作サポート=木村祐吉、柿崎雄一、立花泰香、肘折青年団、稲恒佳奈、羽賀文佳、小野寺裕、鈴木淑子
  • お問い合わせ=肘折プロジェクト実行委員会(柿崎雄一)
           TEL 0233-76-2321/FAX 0233-76-2509/
           kaki@tutayahijiorihotel.com

●Project

  • ◯肘折温泉プロジェクト
  • 肘折温泉開湯1200年を迎えた、2007年始動のプロジェクト。「伝統ある湯治場の魅力を100年後の子どもたちに継承する」ことを目的として、温泉文化と創作活動の融合による「現代版・湯治」の創出を目指す取り組み。主な活動として、芸術家を地域に招き制作活動を支援する『アーティスト・イン・レジデンス』、本学学生や卒業生の若手芸術家が温泉街に長期滞在し、肘折の風物をテーマに作品制作を行う『肘折温泉逗留芸術家』など、肘折温泉をまるごと美術館にしようという様々な取り組みがなされている。
  •  
  • ◯ひじおりの灯
  • 2007年より本学が推進する東北ルネサンスプロジェクトの地域活性化モデル事業として、学生たちが肘折地区からの要請を受けて灯ろうを制作するアートイベント。学生たちはそれぞれ旅館に分宿し、温泉街を歩きイメージを膨らませ、地産地消にこだわって作られた八角の灯籠に思い思いの作品を制作する。2008年度からは、内閣府の『地方の元気再生事業』に採択され、行政からの支援を受けて初年度より規模を拡大して開催。肘折温泉の修験の火祭りの時期にあわせて、温泉街の目抜き通りに立ち並ぶ旅館の軒先に設置され、湯治場の夜を幻想的にライトアップしている。

●Site

  • 肘折温泉
  • 山形県最上郡大蔵村にある温泉。肘折カルデラと呼ばれる直径2キロメートルのカルデラの東端に位置し、黄金温泉、最奥部の秘湯石抱温泉などとともに肘折温泉郷を形成している。肘折温泉は、およそ1200年前の大同二(807)年に開かれたといわれ、農作業の疲れを癒し、骨折や傷、神経などに効く湯治場として全国的に知られている。月山のふもと、銅山川沿いに旅館が立ち並び、江戸時代には月山をはじめとする出羽三山への参道口として多くの参詣客を集めた。
    *「ひじおりの灯」へのご来場・ご旅行の際には、肘折温泉郷にぜひご宿泊ください。
  • 肘折温泉
  • http://hijiori.jp/

●Artist

  • 東北芸術工科大学大学院生・卒業生有志
  • 洋画専攻=原田圭、高見基秀、佐々木ありす、野瀬昌樹、那須和成/日本画専攻=松澤幸治、菊池咲、森谷いづみ、大塚怜美、山口裕子、久保木桂子/グラフィックデザイン専攻=金子正人、小谷拓矢、若生友見、高橋智朗(4年)、西條美保(研究生)/テキスタイル4年=田中可也子、梅津佐和子、竹越友美、池下陽子、今野真莉絵、齋藤香奈、須藤ありさ/羽賀文佳(芸術教育)/森田桃子(映像研究生)、平野拓也(東京芸術大学)、木村聡美(日本画卒業)、佐藤真衣(版画卒業)
  •  
  • 中村桂子|Keiko Nakamura(招待出品)
  • 版画家。東北芸術工科大学芸術学部美術科版画コース准教授。1966 年東京生まれ。1990年東京造形大学造形学部美術学科T類絵画版表現コース卒業、翌年同大学造形学部美術学科研究生修了。1991年第59回日本版画協会展山口源新人賞受賞、2000年五島記念文化賞美術新人賞を受賞し、2002年まで五島記念文化財団の助成により英国に滞在。ロンドン・ウィンブルドン美術大学にて制作活動を行う側ら、「Contemporary Japanese Woodblock Prints」エジンバラ・プリントメーカーズ(エジンバラ、2001年)、「Acts of Renewal : Japanese Art Re-Interpreted」ヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン、2002年)など英国各地でグループ展に出展、日本の水性木版画についてレクチャーやデモンストレーションを行う。2008年より東北芸術工科大学芸術学部美術科准教授に就任。

●Events

  • 『肘折絵語り・夜語り』
  • 肘折温泉
  • 7月24日[土]17:30→21:30 肘折温泉街
  • 案内人:宮本武典+灯ろう出品者
  • 温泉街にずらりと並ぶ灯ろう『ひじおりの灯』を、作画者の解説つきで鑑賞していく夜のトークイベントです。暮れていく温泉街を浴衣姿でそぞろ歩きながら、36個の灯ろうをゆっくりと巡っていきます。

●Web

  • WEB『ひじおり旅の手帖』
  • 肘折温泉
  • http://hijiori.jp/tabi/
    *7月初旬より公開
  • 肘折が愛される理由…それは、じっくりと〈湯治〉してはじめて感じられる不思議な効能。『ひじおり旅の手帖』は、湯治客のお年寄りや、旅館業を営む人々から教わった、そんな肘折の魅力を100項目にわたって書きとめたウェブサイト上の手帖です。肘折への旅の前にぜひご覧ください。
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  • twitter『ひじおりの灯』
  • 肘折温泉
  • http://twitter.com/hijiorinohi
  • 学生や青年団による『ひじおりの灯』のスタッフが、プロジェクトの進行状況やイベントの速報、毎日の点灯の様子などをツイッターで随時発信します。特にチェックしてほしいのが肘折の天気。雨天・強風時には点灯しませんので、お出かけ前の確認をお勧めします。

Access

  • 肘折絵語り|2008
  • ◯山形県最上郡大蔵村肘折温泉
    〈バス〉肘折温泉までは山形新幹線新庄駅より肘折温泉行きバスで約60分。〈お車〉肘折温泉までは新庄市から国道47号、国道458号で約40分/山形市から国道13号、県道31号、県道30号、国道458号で約100分。
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