教授陣からのメッセージ

仙台に拠点を構え、東北発のコンテンツとビジネスを創造する仙台スクール。
大学院仙台スクールが目指すものとは、役割とは何か。
岡田勲教授、平林千春教授、植松豊行教授が、熱い思いを語ります。

設立7年目を迎える仙台スクールですが、これまでの教育成果をどのように捉えていますか。

岡田
コンテンツ・プロデュース系は5期生までが卒業し、アニメ・映画・ゲーム等の各分野で活躍しています。入社後の比較的早い段階で、専門分野で活躍している結果はすごいこと。高く評価できると思います。実践的な教育が実を結んでいると感じます。
平林
ビジネス・プロデュース系は、社会人を含む学生が実践的に研究を行っており、それらが少しずつ実体化してきている状況です。事業・商品開発など、様々なプロジェクトを実現化していることは大きな成果です。

仙台スクールの長所や資源とは。

岡田
実務家を中心とした教員・ゲストからなる人的ネットワークが最大の資源です。インターンシップや就職を含む社会経験の場の確保にもつながり、現場 から学ぶことを重視している仙台スクールにとって欠かせない部分です。現在までに構築された貴重なネットワークを、今後一層厚みのあるものにしていきたい です。
平林
各自の研究テーマへの取り組みを相互に参照しあうことで、「個人の知」が「全体の知」として蓄積され、資源となっていると思います。各自の「知」を共有し、実践的な能力として体内化・活用していく一連のプロセスが、全体のレベルアップに繋がっていると思います。
植松
フェイス・トゥー・フェイスで、エキスパートである教員陣と実践的な生きた言葉を交わせるのが仙台スクールの長所であり、極めて高度な教育を可能にしています。一線で活躍する教員が多い、希有な教育機関です。

今後のクリエイター志望者受け入れ強化について、基本方針をお聞かせください。

岡田
コンテンツ産業では、技術革新により少人数で創作が行われるケースも増加しつつあります。プロデューサー志望者のみならず、クリエイター志望者も 積極的に受け入れ、「クリエイティブな能力」と「作品を広く伝えていくプロデュース能力」の両面の能力を備えた人材を育成したいですね。

組織として、地域の発展に今後どのような貢献をしていきたいですか。

植松
仙台市をはじめとする各種行政機関と連携しながら、企業の現場と実践を重視した教育を提供することが重要だと思います。社会人を含む人材育成の場として仙台スクールが発展することは、学生の就職先企業、延いては地域社会にとって有用なことです。
岡田
地域を拠点とするプロダクションの可能性を模索することで、更なる地域貢献に繋げたいと考えています。地元に帰って働きたいという卒業生もおり、 地域に彼らの活躍の場を充実させることは課題です。コンテンツ人材が活躍する受け皿となるインフラを整え、いかに産業化していくか、具体的・長期的な方策 が必要です。
平林
これまで企業や自治体等様々な地域の機関と連携し、学生の価値ある研究テーマを具現化してきたことは、地域振興に大きな意味を持っています。製 造・流通・IT・農産・アパレル・自治体等、これまでの実績をもとに、東北の中心地仙台で、様々な組織との連携を強化し発展させることで、更なる地域への 貢献を果たします。

今後の仙台スクール発展の方向性をどう考えますか。

岡田
本学学部課程も映像学科や企画構想学科など充実してきており、仙台スクールがプロデューサーとして機能し、各領域と連携し、クリエイターを結びつ けていくことがますます重要になります。また、幅広い教員のネットワークを活かし、仙台スクールらしい実務教育をより強固に推進することが重要です。
平林
「東北ルネッサンス」を目指す本学の前衛部隊として、様々な人たちと連携し、理想を具現化していきたいですね。広域的な連携が進展する中、東北全 体が感じられる仙台の地で、「創造的な高等教育機関」として積極的に活動し、企画力や表現力を含む創造的能力を開拓するとともに、それらを社会の資源とし て実体化していく拠点として、より良い機能を果たすことが目標です。その意味で起業家の育成・支援にも努力したいと考えています。
植松
これからは中核人材育成のリソースが不足しがちな中小企業の方々にも、ぜひ仙台スクールを活用していただき、多くのことを学んで欲しいですね。経営企画や商品企画等、事業の基盤となる知識を身につけることは極めて重要であり、所属先の企業にとっても必要なことです。

どのような人材の輩出を目指していますか。

岡田
「志の高い人」を育成したいです。個人で完結せずに、良い影響が複数世代にわたる、広い視野に立った人材、反骨心や気概のある、オリジナリティあ る人材を育てたいと思います。「自分で考えて・自分で行動」すれば、自ずとオリジナリティが生まれます。志を達成(プロデュース)するには必ずコミュニ ケーション力が必要であり、そうした能力を身につけた人材はどこからも求められます。
平林
やはり、自分で目標を設定し、その実現を探求していく人材です。そのためには好奇心をはじめ、コミュニケーション力やネットワーク力等が求められ ます。「好奇心」は自分にとって楽しいことや、他人を幸せにすることを探すプロセスから生まれ、生きていく何よりの原動力になります。仙台スクールの教育 で、それらの能力を確かなレベルに育成したいと思っています。