商品企画・開発|佐野 玲子|フットマーク株式会社

商品開発を通して得た「意識のデザイン」という感覚

スクール水着などの学校向け水泳用品をはじめ、中学生の通学用バッグや保育園・幼稚園向けの用品を開発する佐野さん。実は、プールで泳ぐのがとても苦手だったと言います。だからこそリーダーを任されたプロジェクトも。「ある日、上司と“着るだけで泳げるようになる水着があったらすごいですね”と雑談していたんです。そしたら、それがきっかけで本当にそういう水着を開発することになって」。その後、約3 年の開発期間を経て完成したのが、浮力シート装着型の育泳キット『クロールで25』。そのキットを使って練習を続けていた6 年生の男の子が目の前で25mを泳ぎ切った時は、感動で涙がこぼれたという佐野さん。「私も泳げなかったからこそ、苦手な人ならではの視点を理解できるという強みを持てたんだと思います。大事なのは“いやだな”と感じたことを執念深くとっておくこと。そうすれば機会が来た時にチャレンジできますから」。

さの・れいこ/ 1979年宮城県生まれ、宮城県仙台三桜高校出身。育児の経験をベビー水着の開発に活かすなど、自らの人生を重ねながら商品企画に取り組む日々。現在、二人目のお子さんを妊娠中。

多くの商品開発に携わってきた佐野さんが目指すのは、一人ひとりの意識を良い方向へ導いていける「意識のデザイン」。