スタイリングデザイナー|齋藤 美波

バイクに乗る楽しさをデザインの力でもっと身近に

モーターサイクルの研究開発を行う、本田技術研究所の二輪R&Dセンター。齋藤さんはデザイン開発室に所属するスタイリングデザイナーです。現在担当しているのは山道などを走るオフロード系バイクのデザイン。「どんなに小さなパーツでもコンセプトに合わせて一つひとつスケッチし、皆とアイデアを出し合いながら案を絞り込んでいきます」。さらに、その後の設計陣との話し合いや調整、モデラーによる立体化、そしてデータ化されるまでの全てに関わっているという齋藤さん。「仕事はすごく大変です。でも、自分が開発しているバイクをテストコースで試乗できる時がとにかく楽しくて。それをご褒美と思っていつも頑張っています」。さらにもう一つの楽しみが、休日、アウトドア好きな会社の仲間たちと行くキャンプ。そこで皆が持ってくるグッズにもアイデアのヒントが隠されていると言います。「この仕事において一番大事なのが、幅広くアイデア展開できる発想力を持つこと。そのためにも情報やネタはあらゆるところから集めるようにしているんです」。ちなみに芸工大では版画と洋画に取り組んでいた齋藤さんがこの仕事を選んだのは、ずっと好きだった“絵を描くこと”、そして大学時代に魅了された“HONDAのバイクに乗ること”が融合した職業だったから。そんな齋藤さんの表情は充実感にあふれていました。

さいとう・みなみ/ 1986年山形県生まれ、山形県立鶴岡南高校出身。入社後はバイクのデザインに限らず、ポスターの制作や社内食堂のインテリア、ライディングウェアのデザインなど様々な分野で活躍中。

『TACT』(写真右)のカラーリングとロゴのデザインを担当。主張し過ぎず、日常生活に溶け込むようなカラーリングとした。また齋藤さんと写るのは、ダイナミックなデザインが特徴の『400X』。ウェアのデザイン含め、「バイクに乗ることをもっとラフにしていきたい」と齋藤さん。