入賞

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『Water Watch』

富士北稜高等学校(山梨県)
大石滉輝(3年)/梶原花鈴(3年)/宮野幸恵(3年) 菅沼雄介 教諭

リズムから流れるもう一つの時間

時間通りに毎日のスケジュールを消化していく現代社会。その社会は、人生が時間にコントロールされているともいえます。一方で、私たちは一瞬が永遠に、永遠が一瞬であるかのように感じることもあります。時間の流れを自分でデザインすることができれば、もっと人生は豊かになります。Water Watchを身に付けて、リズムを遷移させ、体感時間をコントロールする。時間の中に存在している、もう一つの時間感覚を手に入れる提案です。

Water Watch

Water Watch

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

大石滉輝(3年)

ファイナリストに決まったときは、見てもらえた、評価されたんだという嬉しい気持ちと、このパネルでどう発表しようという不安な気持ちがありました。作っては壊して、また作りなおして壊す、そんなことを繰り返していき、なかなか「これだ」というものにならなくても不安な日々で、実際、本番前でも一分一秒でも練習したいと思っていました。そんな不安やプレッシャーの中でも、本番で納得のいく発表ができ、すごく良い経験ができた。とても楽しかったし、物事の見方、考え方、違和感を発見する力などにおいて、自分が成長したと感じました。決勝大会に出ることができ、とてもラッキーでした。

梶原花鈴(3年)

人に自分の考えを伝えることはとても大変ですが、面白いということにも気づけました。決勝大会の準備期間では、「もう考えたくない」と逃げ出したくなった時もありましたが、実際に決勝大会に出てみると、達成感や感動を味わえ、ここまで頑張ってきてよかったと感じました。多くの人に何度も助けられ、周りの人に恵まれているなと思いました。後にも先にも「これ一回」ってくらいにとても良い経験ができました!そして、チームメンバーのこの二人と出場できてよかったです。他の人のプレゼンを見て、発表の仕方や考え方が全然違い視野が広がりました。また自分の意見を人へ伝えることに抵抗感が少なくなり、人の意識を聞きつつ、自分の意見も言えるように度胸がつきました。

宮野幸恵(3年)

これまで何か一つのことをこんなにも考えた経験が無く、提案内容をブラッシュアップするときも、はじめは何をどう考えればいいか分からなくてただ疲れるだけでした。しかし今はものごとの「考え方」がわかるようになりました。そして考えることを楽しいと思えるようになったことが自分の中の一番の成長です。出場が決定してから決勝大会当日までの1ヶ月は、苦しいことや大変なこともありましたが、プレゼンをしてみて、今まで考えてきて良かったなと実感しました。他のチームのプレゼンもとても勉強になりました。今回の経験を、これからの生活に活かしていきたいです。

菅沼雄介 教諭

生徒にとってデザセンは社会という鏡を通じて、自分と向き合う修練の場である。普段は見ないふり、聞こえないふりをしてやり過ごしている日常を改めて見つめ直してみる。本当は感じているのに、あえて気が付かない振りをしていた違和感に迫る。その根源にあるものは何なのか、複数の視点から考察を重ねる。問題をどんな言葉を使って定義づけるか。解決にむけてどんな方向性でいくのか。論考を組み立て、壊し、また組み立てる。対話を重ね、行き詰まり、自分がいかにものを知らないこと知る。暗闇の涙の先にある、発見の笑顔。私にとってデザセンは、人間の成長と変容の場に立ち会うことのできる貴重な学びの場である。高校生だけでなく、多様なステークホルダーの学びを促すシステムとしてのデザセンに感銘を受けるとともに、絶大なるサポートを頂いた運営スタッフの方々及び参加した同士の皆様に感謝します。