優勝(文部科学大臣賞)・大学生賞

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『センカツ』

高松工芸高等学校(香川県)
溝口亜梨沙(3年)/川村聖(3年)/橋本璃沙(3年) 西澤智子 教諭

未来をつくる投票カード

2016年7月参院選。新たに選挙権を獲得した18歳と19歳の投票率は45%。残りの55%は、自分の選挙権を行使できていない迷える子羊状態です。選挙に関する情報は世の中にたくさんありますが、私達はこの選挙権を持つ「前」に着目し、小・中・高校生が楽しく・明るく・分かりやすく選挙について学べるシュミレーションカードゲーム“センカツ”を提案します。センカツ体験が投票率アップに繋がるだけでなく、投票できる年齢になった時にすでに、自分で考え、正しく選択する力が身に付いている。そんな状態を目指します。

センカツ

センカツ

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

溝口亜梨沙(3年)

私はチームの中で一番プレゼン経験が少なく、大きなステージも初めてで、とても緊張しました。しかしチームサポートの大学生のお兄さんお姉さんが優しくしてくださり、だんだんと気持ちが落ち着いてきました。本番では多少緊張していたものの、無事プレゼンができてグランプリという結果を残すことができました。私はこうした企画系のものが苦手で、最初はどうなることかと思いましたが、最後までチームの子と協力してつくりあげることができ、ねばる力や精神力が鍛えられたと思います。この力を今後も活かし、様々なことに取り組みたいと思います。

川村聖(3年)

3年目の応募で決勝大会の出場が決定し、更には優勝、大学生賞を頂けたことをとても嬉しく思います。「選挙」は誰もが関係を持っているにもかかわらず、敬遠されがちな難しいテーマです。カードゲームのデザインやルールを考えるにあたって頭を抱えることが多々ありましたが、思考錯誤を繰り返し、結果として多くの人や社会に影響を与えられる提案に近づけたと感じています。また今回の経験を経て、ニュースや新聞を見ていて、自分には関係ないと思っていたものが途端に視界の中に飛び込んできて面白いと感じるようになりました。多くの方とお話しする機会も増え、考えの幅が広がったように思います。プロセスを経ることの重要さも学び、何においてもまずリサーチから、を意識するようになりました。デザセンを新たなスタート地点とし、これからも実際に社会を明るくするものへと昇華できるよう努力していきたいです。指導してくださった先生方、協力してくださった方々に心から感謝します。

橋本璃沙(3年)

選挙を一から勉強したことで、知識面で成長したと思います。そしてカードゲームのデザインやルールが何度も練り直しくじけずに最後までやり切ったことで、精神面でも成長できました。大会期間中は、サポートスタッフの大学生の方々が、笑顔でやさしく支えてくださりとても楽しかったです。また他のチームとの交流もあって有意義に過すことができました。結果的に優勝することができ、企画を練るときにお世話になった方々、クラスメイト、先生、大会関係の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。私は次の大会には卒業してしまうので出られませんが、次回の開催も楽しみにしています。

西澤智子 教諭

デザセンに取り組んで6年目。今回で2回目の決勝進出となりました。いざ決勝進出と聞いた時は、正直まさか?と驚きました。同時に、選挙をテーマにした提案が選ばれるとは思っていなかったので冷や汗が流れました。生徒達と私は、デザセン、文化祭、進路と、休む間も無く追われる怒濤のような1ヶ月が始まりました。どれも手を抜かずやりきって「優勝」を獲得することができた時は、この苦労が報われたという嬉しさと信じられない気持ちで一杯でした。多くの人に支えて頂いたお陰だと感謝しています。特に、クラスメイト達が自分達も日々手一杯な中、プレゼンの準備を最後まで手伝ってくれたことは担任として大変嬉しい出来事となりました。このクラスを誇りに思います。今回の決勝出場の機会が、クラス全員で選挙について学び、有権者としてどのように社会参加していくべきかを考える素晴らしい機会となりました。最後に事務局をはじめ、学生スタッフ、関係者の皆様に感謝申し上げます。