PRIZE|入賞

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『どこでもダンスフェス』

松山工業高等学校(愛媛県)
近藤桃(3年)/髙橋澪央(3年)/斯波雪乃(3年) 末光哲郎 教諭

スマホを捨て老若男女踊りに出よう!

ITやデジタル技術の発達により、私たちの生活は体を動かす機会が減り、精神的に疲れやすい環境にあります。またゲームやスマホに熱中する子どもや運動不足でメタボな大人など、健康面での問題も抱えています。そこでこれらの問題を解決し、世代間交流+運動不足の解消ができる、オリジナルダンスを活用した交流イベントのしくみをデザインしました。これは私がダンス好きということから思いついたアイデアですが、ダンスはルールがなく、曲と場所があれば手を取り合うだけでできる利点があります。また地域のお祭りをベースに集まってもらうことで、子どもからご老人までの老若男女が集まりやすく、直接顔を合わせ、手に手を取って、仲良く楽しめるのではないかと考えました。SNSなどに費やす時間が多く、外での活動や人との出会い、地域の交流が希薄になっている現状がこのダンスイベントを通して、明るい笑いがあふれる健康で楽しい世の中になればと思います。

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

近藤桃(3年)

クラスのみんなの想いを背負い決勝大会に出場できたことが夢のようです。個性の強い三人なので衝突もありましたが、この三人だったから楽しく最後までやり遂げられました。決勝大会では自分の考えを人に伝える難しさや、プレゼン時の姿勢も学びました。取材やダンスに協力していただいた方々、チームサポートの稲村さん、小野寺さんには感謝の気持ちで一杯です。

髙橋澪央(3年)

決勝大会出場が決まった時は嬉しかったです。始めは何をしたら良いかわかりませんでしたが、話し合う中で具体像が見えてきて楽しくなりました。意見の食い違いもありましたが、それを乗り越える度に仲も深まりました。他のチームの素晴らしいプレゼンを見て不安と緊張で一杯でしたが、チームサポートの方の励ましもあり、今までで一番いいプレゼンができたと思います。

斯波雪乃(3年)

決勝大会の準備をする中で、私のアイデアが仲間の二人や多くの方々の協力で、少しずつ先が見え、どんどん構想が広がることが楽しくもあり、驚きの連続でもありました。決勝大会当日も、他のチームの素晴らしいプレゼンに臆することなく精一杯発表できました。これからも大好きなダンスでたくさんの人を笑顔にしていきたいです。どうもありがとうございました。

末光哲郎 教諭

今回のデザセンに応募したのは、本校で工業技術を学ぶ“リケジョ”たちです。今年度、赴任された池田究先生のご指導で、授業の一環としてデザセンに初挑戦しました。プレゼンの準備段階では、地域の方々が生徒たちのアイデアを支援してくださり、社会と繋がって何かを変えていけることを感じたことが、貴重な体験となったに違いありません。また、決勝大会の本番では、持ち前の明るさを発揮し、準備した内容を十分にプレゼンできたと思います。決勝大会を終えた今、私は「工業高校の生徒は、ぜひデザインを学ぶべきである。」と確信しています。“モノ”ではないデザインが風景を変える。デザインには大きな力があることを生徒たちに伝え広めたいと思います。ご指導・御助言くださった大会関係者の皆様、ならびに参加校の生徒さん、諸先生方に感謝するとともに、デザセンの更なる発展を祈って感想とさせていただきます。ありがとうございました。

デザセン学生スタッフからの応援メッセージ

決勝大会を見にきている観客が「客席に座った状態」だということを考慮し、みなさんの呼びかけに立ちあがらなくてもダンスができるように工夫されていたところが素晴らしかったです。観客を巻き込んだパフォーマンスは、会場全体に一体感を生んでいましたね。共感度が高まる工夫が随所にみられ、会場にいる多くの方が楽しめた素晴らしいプレゼン構成でした!実際に幼稚園や老人ホームで試した結果を決勝大会で披露することができていたので、みなさんが考えた「どこでもダンスフェス」の魅力が審査員や観客のみなさんに具体的に伝わったと思います。

チームサポート 
稲村菜美(コミュニティデザイン学科2年) 
小野寺真希(コミュニティデザイン学科2年)