審査員特別賞

  • 一覧へ戻る
  • 前のページヘ
  • 次のページへ

『妖怪犯罪大図鑑』

高松工芸高等学校(香川県)
甲野美鈴(2年)/岸下緩菜(2年)/桑島陽菜(2年) 指導教員:西澤智子 教諭

幼い頃から始める犯罪防止対策

万引きは私たちの身の周りで頻繁に起こっています。人は、なぜ万引きをしてしまうのでしょうか。誰もが持っている善悪の心は表裏一体の関係にあり、善悪の判断ができない時に犯罪は起こっているのです。犯罪を犯させないポイントは、自分の心をコントロールする力ではないでしょうか。私たちが考えた『妖怪犯罪大図鑑』では、「窃盗犯」「粗暴犯」「知能犯」「凶悪犯」など、刑法をベースに犯罪の種類によって分類した6カテゴリーの犯罪妖怪が登場します。犯罪妖怪とは人間の弱い心がつくり出したもので、それが取り憑いて引き起こされるという設定で、子どもたちがより楽しみながらその妖怪たちに打ち勝って行くように、ゲームやクイズも取り入れています。妖怪は感謝されることや、感謝している人が大嫌いです。「ありがとう」の言葉が取り憑かれないための呪文となり、子どもたちの感謝する心も育むことができます。

『妖怪犯罪大図鑑』

幼い頃から始める犯罪防止対策

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

甲野美鈴 Misuzu Kono

甲野美鈴 Misuzu Kono

大会まで必死で取り組んだ準備の成果もあり、無事プレゼンテーションを行うことができました。思い返してみると、自分たちのチームがまさか決勝大会まで残れるとは思っていなかったので、何も準備をしておらず、結果を知ってからの毎日、ただバタバタとしていた印象ばかりが残っています。しかし、やりきったという達成感や審査員特別賞を受賞できた喜び、あの日の感動が蘇ってきます。

岸下緩菜 Kanna Kishishita

岸下緩菜 Kanna Kishishita

今回、審査員特別賞をいただくことができたのは、チームのメンバーや先生方、サポートスタッフ、友だち…協力してくださった多くの人たちのお陰だと感謝しています。昨年は入選、今年は入賞、そして審査員特別賞受賞と…信じられないことばかりでした。二次審査結果発表から慌ただしい毎日でしたが、充実した楽しい1ヶ月半でした!普段できない貴重な経験をすることができ、本当に良かったです。

桑島陽菜 Hina Kuwajima

桑島陽菜 Hina Kuwajima

最初は不安でしたが、取材や練習を重ね、たくさんの方々の協力を受けて進めていくうちに、自信のもてる企画になっていきました。短い期間の中で、図鑑とプレゼンを並行して制作する作業はとても大変でした。自分たちでは完成したと思っていた企画でしたが、審査員の先生の指摘によって、未完成なもので、まだまだ発展できる可能性があることが分かり、とても嬉しい反面、悔しかったです。

西澤智子 教諭 Satoko Nishizawa

西澤智子 教諭 Satoko Nishizawa

クラス全員で参加し、今回2回目のチャレンジでした。全チームが一次審査を通過することができ、最終審査に1チーム通過!クラス全員で驚き&喜びました。デザセンの要項にも書かれているデザインプロセスを踏みながら、生徒と一緒に丁寧に進めていきました。警察本部や陰陽師の方、妖怪画家、学校の先生やクラスメイトの協力から得た多くの情報を、どのように構成したらより効果的なプレゼンができるか、最後まで悩み、時間との戦いでした。初出場で手探り状態でしたが、短期間でプレゼンの形までつくり上げるために、生徒たちのスケジュール管理にとても神経を使いました。普段の授業ではどうしても造形的な要素が強くなりがちですが、デザインは社会の問題を解決し人を幸せにする力があるということを、デザセンを通してクラス全員で学んでいくことができました。
大会事務局・サポートスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。