入賞

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『記念時間時計』

仁賀保高等学校(秋田県)
佐藤優華(3年)/齋藤慎也(3年)/佐藤周平(3年) 指導教員:五十嵐恒憲 教諭

忘れてはいけない"あの時"を知らせてくれる時計。

3月11日も、時が経てば過去の災害と同じように、思い出すのは年に一度だけになるかもしれません。忘れてはいけないこと、忘れるべきではないことをしっかり記憶に留めることで、毎日をもっと大切に生きられるのではないかと考え、「記念時間時計」を提案します。
日本の記念時間は国会で定めるほか、地域毎に記念時間を定めます。駅や公園などの公共の施設に公式の記念時間時計を設置し、場所によってはサイレンなどで記念時間を知らせます。また、家庭用の記念時間時計を使って、一家の記念時間を決めることもできます。
記念時間時計は、過去の出来事を知らせるだけでなく、人々が将来刻みたいと願い、実現していくことにも繋がります。世界から核兵器をなくす。貧困、差別をなくす。うれしいこと、誇りに思えることをたくさん実現して、記念時間時計に刻み込んでいきましょう。

記念時間時計

忘れてはいけないあの時を知らせてくれる時計。

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

佐藤優華

佐藤優華 Yuka Sato

決勝大会進出が決まったときは驚きと不安でいっぱいでした。大会前にはAO入試・文化祭・中間考査が、直後には推薦入試があって本当に忙しい毎日でした。セリフが覚えられなかったり、タイミングがつかめなかったりして、半泣き状態のときもありました。それを乗り越えて、プレゼンを楽しめたのは、仲間やスタッフのみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。

齋藤慎也

齋藤慎也 Shinya Saito

やるなら一番最初に、と思っていたら優華が本当に一番くじを引き当ててまずビックリ!本番では、優華が茂木健一郎氏に「それは違います」と言い返して、またビックリ!他校のプレゼンの作り込みが素晴らしく、更にビックリ!でも一番驚いたのは、人前で話すのが苦手な私たち3人が、決勝大会を通じて変わったということ。デザインしたつもりが、知らず知らずのうちに自分たちがデザインされていたってことか。デザセン恐るべし!

佐藤周平

佐藤周平 Syuhei Sato

応募したときには、先のことは全く考えていなかったので、送られてきた決勝大会の資料とDVDを見て「とんでもないことになった」と呆然としました。思えば、僕にあったのは「思い」だけで、それを「形」にする過程では多くの人に助けてもらいました。本当に感謝しています。決勝大会で感じた思いは、参加者それぞれの「記念時間時計」にしっかりと刻まれているはずです。記念時間時計があれば、決勝大会の感動を毎日思い出せるのになぁ。

五十嵐恒憲 教諭

五十嵐恒憲 教諭 Nobukazu Igarashi

今回出場した生徒と私は、東日本大震災を機に「Benkyo & Volunteer 同好会」を創設し、地元や被災地で数々のボランティア活動を行ってきました。私たちは様々なボランティアで感じた思いを、思いだけで終わらせず、社会に具体的な変化や仕組みを創造することを目指して活動しています。デザセン参加もその一環で、被災地に赴き、圧倒されて終わるのではなく、デザインとして形にしてみようと試みたものです。このような機会をいただき、大会事務局、サポートスタッフをはじめ関係各位に心より感謝申し上げます。学力低下、コミュニケーション力の不足など、ネガティブに表されることが多い高校生ですが、私はそう思いません。共助・協働の心とスキルを持つ高校生は多く、「後生畏るべし」とさえ思います。未来を創造するデザインについて考えさせ、高校生を鍛える場として、本大会が更に機能していくことを期待し、生徒と共にこれからも挑戦していきたいと思います。