入賞提案

準優勝
『組み合わせキューブ』北海道札幌平岸高等学校(北海道)

コンセプト

想像力を育み、親子の愛情を深めるおもちゃ。

私たちの身のまわりには便利なものがあふれていますが、便利さやものの豊かさは、必ずしも心の豊かさには繋がっていないように思います。例えば共働きの両親を持つ子供が、一人コンビニ弁当で夕食を済ませるケースが増えていると聞きます。コンビニ弁当は手軽で便利ですが、親子間のコミュニケーション不足を助長し、子供たちの想像力の低下に繋がっています。こうした状況を改善するためには、親子や兄弟、友達同士など、幅広い年齢層が遊べるコミュニケーションツールが必要だと考え、「組み合わせキューブ」を提案します。玩具にした理由は、幼い子供が親しみやすく、想像力を豊かにすることができるからです。カルタ遊びの絵札探しの要素と、連想ゲームを組み合わせたものが基本的な遊び方です。まず、どの面にも異なる絵の描かれた9つのキューブのなかから、2つを選んで転がします。次に、出た絵を組み合わせて連想したものを、残りのキューブの52種類の絵柄から探します。同じ組み合わせでも、遊ぶ人によって答えは様々です。例えば「きゅうり」と「ロールケーキ」の絵の組み合わせで、ある人は「蚊取り線香」を、またある人は「アオダイショウ」を連想するかもしれません。連想の違いを楽しむために、必ず2人以上で遊んでください。子供はものの名前や形を楽しく覚えることができ、サイズを大きくすることで、積み木としても遊べます。必ず誰かと一緒に会話をしながら、自由に遊び方を見つけてください。

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受賞者の声

福岡莉奈(2年)

福岡莉奈(2年)

決勝進出ができた上に、このような評価を頂けて嬉しいです。また、他県の高校生の考えも知ることができました。もっと交流したかったです。受賞後のインタビューでは今回の出来を聞かれ、10点満点のつもりで「10点!」と返事。私は全力を出し切ったのでそう答えたのですが、後から、友達に普通満点は100点だと指摘され、その時答えた後のどよめきの意味を知りました。本当に楽しくて一生思い出に残る3日間でした。

福田結花(2年)

福田結花(2年)

大会では準優勝という結果を残せて本当に嬉しかったです。初めてのことばかりで、準備期間中はシナリオがまとまらなかったり、模型や実物を作るのに時間がかかったりと、とても大変でしたが、夜遅くまで学校に残って3人で頑張ってきて良かったです。山形での3日間はとても楽しく、一生忘れられない思い出となりました。応援してくださった先生方、チームサポートの武田さん、スタッフの皆さんに感謝しています。

水田礼実(2年)

水田礼実(2年)

決勝大会の出場が決まってから、急に忙しくなり、毎日がガラッと変わりました。何度もシナリオを変更したり、パンフレットや模型、実物のキューブを作ったりと、とても貴重な体験ができました。本番では、たくさん練習したかいもあり、あまり緊張せずに、今までの中で一番良いプレゼンができたと思います。色々なトラブルもありましたが、乗り越えられたのはチームの2人と先生、スタッフの方々のおかげです。

指導教員:吉岡隆 教諭

指導教員:吉岡隆 教諭

今回初めて授業で取り組み、参加しました。決勝大会出場が決まってから、シナリオやプレゼンに使うものを準備し始めたのですが、提案パネルから「組み合わせキューブ」という玩具を作り、どうやって遊ぶのかを考えるのに時間がかかり、プレゼンの内容を十分に検討できなかったため、シナリオの締め切り後、いろいろ問題点の指摘を受け、シナリオをすべて書き直すことになりました。シナリオは出来上がったものの、メンバーそれぞれの動きは前日のリハーサルでやっと決まって、なんとか無事に発表を終えられたのは、事務局をはじめ、サポートスタッフの皆様のおかげと感謝しています。こんなドタバタした状態でしたが、生徒が最後まで諦めずによくがんばってくれたことと、「組み合わせキューブ」という玩具がまだこれからも改良を重ねながら発展させられそうなプロダクトであった点は収穫です。ほんとうにありがとうございました。