東北芸術工科大学

SOUND OFFON

CULTURAL PROPERTY
CONSERVATION

人の心を満たすため、守り、直し、支え、繋げる

大切なものを、ずっと守り続けていきたい。美術作品や文化財は、今を生きる人たちが寄り添ってこそ後世へと伝えていくことができる、かけがえのない存在。文化財保存修復学科では「絵画修復」「立体作品修復」「保存科学」の3分野を専門的かつ横断的に学び、正しい知識と技術を身に付けていきます。文化財保存修復研究センターと連携しており、演習では全国の美術館などから研究センターへ寄せられる文化財や美術品の修復に携われる点が大きな魅力。本物の作品との関わりは、大きな感動を得られるはずです。ここで得た知識や技術は、学芸員や保存修復技術者としてはもちろん、生活や社会をより快適なものに変え、永く伝えていく様々な分野でも役立っています。

CULTURAL PROPERTY CONSERVATION学べる分野と特長

  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    絵画修復(西洋・東洋)

    様々な素材の組み合わせで描かれ、絵具や材料の性質、構造の正しい理解が求められる絵画修復。絵画の扱い方などの基礎から、調査・記録方法、処置の必要性や方法の検討、修復まで、西洋と東洋の各分野で学びを深めます。センターに寄せられる本物の作品に携わることも可能です。

  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    立体作品修復

    修復研究の対象は彫刻や工芸品など様々。仏像や寺院といった伝統的な文化財は修復技法がある程度確立されている一方、近現代の美術作品は技法も材料も多様。細部を観察できる高精度な分析・処置のための専門機材を使用しながら、現代に求められる修復方法を習得していきます。

  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    保存科学

    美術作品などの文化財資料を最新の科学技術の援用で調査・分析し、保存修復の分野に情報提供する保存科学。作品の構造や状態をX線や電子顕微鏡で調べたり、材質を科学分析したりすることは、現代の保存修復に必要不可欠。美術館や博物館の環境保全、考古遺物の保存処理にも力を発揮します。

  • 文化財保存修復研究センターでの実践について

    文化財センター

PHOTO GALLERYフォトギャラリー

  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]

ACTION学科の活動

  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    保存修復に関わった地域文化遺産の展覧会を開催
    文化財保存修復研究センターが進めてきた5年間の研究成果を展示。山岳信仰と仏教文化の結合を感じさせる内容で、学生も実施補助として参加し、文化遺産に直接触れられる実践的な学びの機会に。
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    文化財保存修復研究センター(ICCP)との連携
    全国初の大学附属文化財保存研究機関で、地域の文化遺産を守り伝える拠点。センターへの数多くの修復研究案件は学科にも開かれ、学生が文化財に触れられるだけでなく、社会や市民との関わりを実感する貴重な体験の場。
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    柳原義達の彫刻作品「道標」「鴉」を修復
    宮城県美術館からの依頼でブロンズ作品「道標」「鴉」の保存修復を藤原教授と学生とで実施。表面の高水圧洗浄や劣化箇所の修復などの作業は学生も参加し、保存修復の方向性などを再確認。
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    国が認めた重要文化財の保存修復の必要性を調査
    山形市宝積院が所蔵する「木造十一面観音立像」の調査を受託。学生も参加し、移動が可能なX線機器を宝積院へ持ち込み、表面の目視調査に加えて内部状態をレントゲンで検証した。
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    震災で被災した文化財の応急処置を実施中
    東日本大震災で被災した文化財の応急処置を対応。文化庁からの依頼もあり、宮城県と岩手県の博物館や美術館などから預かった文化財は5000点以上。彫刻作品や歴史的な研究資料、書籍類等の洗浄などを進めている。
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    被災した仏像を学生3人の力で修復
    福島県明福院の大日如来像は、東日本大震災で被災。学生の久保田さん、橋本さん、藤澤さんの3名が卒業研究として担当し、欠落箇所の補填や剥落を抑えるなどの処置を実施。慎重に修復を行った。
  • 文化財保存修復学科 [絵画修復/立体作品修復/保存科学]
    様々な素材が使われたポップアートを修復
    卒業研究として石井さんと宮城さんが担当した、青森県立美術館所蔵の『とある玩具店のショーウィンドウケース』。水道の蛇口やメザシの干物など、様々な素材が使用され、劣化を抑える処置を素材に合わせて施した。

BLOG学科ブログ

TEACHERS教員紹介

  • 米村祥央 准教授 /学科長
    Yonemura Sachio
  • 長坂一郎 教授
    Nagasaka Ichiro
  • 藤原徹 教授
    Fujiwara Toru
  • 安發和彰 准教授
    Awa Kazuaki
  • 杉山恵助 准教授
    Sugiyama Keisuke
  • 中右恵理子 講師
    Nakau Eriko
  • 非常勤講師

RECRUIT AND LICENSE目指せる代表的な職業と取得できる資格

目指せる主な職業:公務員、団体職員/ライター、文芸作家/美術館、文化施設/旅行、観光、ブライダル/ホームページ・雑誌編集/広告代理店、マスメディア/販売、商業施設/化学、材料、環境/金融機関/NPO(芸術、教育)/学芸員

取得できる資格:学芸員

受験資格が取得できる資格:

CURRICULUM4年間のカリキュラム

  • 1

    実例から現代の保存修復の本質を学ぶ/実例から文化財や美術品の神髄を理解し、保存修復の本質と、自然科学の基礎を習得。更に東北の美術館や寺社仏閣を巡り、その味わいと価値を再認識。全学年を通して、調査、修復処置のプレゼンテーションを必ず行うことで、意見を述べる力も養う。

    【選択科目(1~4年次)】保存修復基礎科学1/東洋史概論/西洋史概論/芸術色彩学/考古学概論/文化財保護法【必修科目(1年次)】芸術鑑賞の喜び/美術史基礎演習/日本美術史概説/西洋美術史概説/芸術文化と自然の遺産

  • 1
    研究センター受託活動
    文化財の保全として、研究センターでは白鷹町の仏像や、宮城県美術館の彫刻修復に参画。1年次から学生も参加可能。(課外)
  • 1
    美術史・文化財保存修復入門
    保存修復の概要を捉え学修方法を明確にするため、各専門の教員が順に講義。基礎を知り自らの興味と対照させる。(必修)
  • 1
    美術史・文化財保存修復調査演習1「東北研修旅行」
    東北の寺社仏閣、美術館を巡り文化財を観察する研修旅行。先生や学芸員による解説も。(必修)
  • 1
    立体技法演習
    技法や素材、構成から作品の理解を深めるため、文字以外の自己表現として、立体物のデッサン、着彩などの基礎的な技法を学ぶ。(必修)
  • 1
    平面技法演習
    水彩やテンペラ、油彩など様々な絵具を制作し、西洋絵画の特性を理解。画布を張り、地塗りを施すなどの制作実習で技法を理解。(必修)
  • 1
    保存科学概論
    予防保存の観点で、文化財を劣化させる様々な要因について科学的な根拠に基づいて理解し、対処する方法の基礎を学ぶ。(必修)
  • 2

    基礎的な技法への挑戦と社会との関係性を理解/絵の具の作製、石や木の彫刻の基礎的な技法、襖や屏風の復元などを実践。科学の基礎的な知識に加えて酸とアルカリの反応、分析機器の扱い方なども習得。国立西洋美術館など保存の現場を訪れ、社会との位置づけを理解し、本物に触れる素地を養う。

    【選択科目(2~4年次)】保存修復基礎科学2/東洋美術史/西洋美術史/平面修復論/立体修復論/日本近代近世美術史/現代美術史/美学/埋蔵文化財保存学/インターンシップ【選択必修科目(2年次)】日本美術史文献購読/保存修復演習1・2・4/英語で学ぶ美術【必修科目(2年次)】美術の見方

  • 2
    美術史・文化財保存修復調査演習2「関東研修旅行」
    首都圏への研修。国立博物館や国立西洋美術館などを見学し、文化財の管理現場を知る。(必修)
  • 2
    保存修復演習3
    保存修復の一段階として、調査の基礎を理解しレポートにする力を養う。調査の要点を学び、美術館で鑑賞実習も行なう。(選択必修)
  • 3

    絵画、立体、保存科学の専門を深める/西洋・東洋絵画、立体作品、保存科学から専門のゼミを選択。実際の美術品や文化財に触れながら、専門を深く学ぶ。状態の判断から修復処置の計画と実施、記録や報告書の作成まで、処置の基本的な手順を習得。また知見を広める研修旅行の機会も。

    【選択科目(3~4年次)】保存科学特講/日本美術史特講/西洋美術史特講/保存修復技法特講/文化財環境・材質特講【選択必修科目(3年次)】日本美術史演習/日本美術史応用演習/西洋美術史演習/西洋美術史応用演習/立体保存修復応用演習1/東洋絵画保存修復応用演習1・2/西洋絵画保存修復応用演習1・2/保存科学応用演習2【必修科目(3年次)】美術史・文化財保存修復調査演習3/キャリア課題研究

  • 3
    立体保存修復応用演習2
    作品の洗浄から仕上げまでの修復の実技で基礎的な技術を理解。素材を扱うための科学、物理的な知識も学習。(選択必修)
  • 3
    保存科学応用演習1
    微小な試料に有効な断面観察、走査電子顕微鏡など分析機器の使用法を学ぶ。また考古資料の保存処理方法を学ぶ。(選択必修)
  • 4

    自らの研究として保存修復処置を実践/博物館や美術館などから提供される作品や文化財を対象に、教員のアドバイスを受けながら、自らの研究として保存修復処置に取組む。その報告書を作成し卒業論文とする。研究計画や成果を明確にし、相手に伝えるプレゼンテーション力も鍛える。

  • 4
    専門応用演習
    自らテーマを決め、資料収集や目的の確認をし、具体的な修復計画を策定。修復や技術の情報を集めて作業を実践し、卒業論文に。(必修)
  • 4
    専門課題研究
    卒業研究のテーマを決定し、資料収集と研究計画を実践し処置を完了させる。経過を卒業研究論文にまとめ、発表を行う。(選択必修)