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博士後期課程 芸術工学専攻 概要

芸術文化

造形芸術は人類の普遍的な文化活動であり、人類の共通言語であると 同時に、民族、地域、時代によって極めて個性的な言語を生みだしてきました。形となって現れるこの言語、特に西洋的なる形を、東洋的(あるいは日本的)なる形との比較も視野に入れながら、絵画、彫刻、工芸など造形芸術の各領域にわたって歴史的、ないし文化史的に、かつ美学的に分析し、作り手(制作者)と受け手(鑑賞者)との関係─つまるところ造形芸術と社会との関わり─をも考察の対象にいれて、斬新で深い研究の構築を目指します。

歴史文化

東アジアという地域的な広がりのなかで、日本列島の歴史・民俗文 化・風土を総合的に研究します。たとえ研究テーマそのものは限定されたものであっても、常に東アジアに向けて開かれた問題意識や視野が必要です。そこでは、フィールド調査に根ざした実践的な探求が求められると同時に、歴史学・考古学・民俗学に相またがる学際的な方法を、それぞれのスタイルにおいて追究してゆくことを共通の課題に揚げておきます。

文化財科学

人類が遺してきた、かけがえのない貴重な芸術・文化の所産をどのように次代へ継承していくかは現代人に課せられた大きな義務です。有形・無形の文化財資料を保存・活用するにあたり、新たな道筋を切り拓き実践するために、以下の内容を研究課題とします。 研究例:文化財資料の構造・材質・劣化状態など現状の理化学的調査法の開発、文化財資料における様々な環境の解析と予防的保存環境の設定、修復技術・材料の改良と実践、文化財資料継承のための人的・経済的システム、災害時における地域の文化財資料救済体制・計画モデルの確立、三次元計測法などを援用した文化財資料の模造・復元・記録保存やアーカイブ化、大容量の画像・映像資料のアーカイブ化とデジタルミュージアムなどの活用、高速ネットワーク網などを活用した遠隔地資料の管理・活用の高速化・省力化。

デザイン方法論

共生社会の実現、自然と人工の調和等の課題と共に、こころの問題が問われる21世紀では、国際保健機関の指標である安全性、健康性、利便性、快適性の追求だけでなく、「精神の活性」への貢献がデザインに期待されます。本研究科目では製品と生活環境構成のデザイン分野について、人々のこころとからだ、生活行動との関係を原点に立ち戻って考察し、そこから上記指標に応える研究テーマを設定します。研究においては真摯な調査研究と問題群の体系的分析、仮説についてのモデルの構成と検証のプロセスを踏まえて、デザインもしくはデザインのための研究の新たな方向を指針する独自のモデルを提起します。それらの方法論と技術について指導し、その過程をまとめた博士論文を作成します。

環境計画

現代の環境計画において、文明の進展や社会変化を踏まえたグローバルな観点と、地域に根差し、生活者の視点に立った内発的な発展という観点が重要です。時代の転換期における諸課題に対応するためには、建築学、都市計画学 などの工学的分野を基盤にして、社会科学など周辺分野の専門家の支援を受けた学際的・総合的アプローチが求めらます。新しい研究手法の開発とフィールド実践を通して、生命力のある持続的地域環境の姿を探求し、その形成を目指します。

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