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「漆掻き(うるしかき)」とは漆の木肌に傷を付け、漆液を採取する事をいいます。毎年、夏の初めから秋の終わりにかけて、芸工大の裏山の八森地区に自生している漆の木から、漆掻きをしています。朝5:30に集合し、みんなで森を分け入って漆の樹を目指します。1回で採れる量は、2時間程作業をしても、太い数本の樹からわずか20〜30g程度。国内では珍しくなった漆掻き職人達の仕事の大変さと、貴重さを実感しながら漆を採取し、自らが扱う素材の意味を知ります。



昨年9月、山形駅前商工会から駅前ロータリーにイルミネーションを造って欲しいとの依頼があり、3年生の有志3名が約1ヶ月をかけて8メートルのタワーを中心とした作品「生命の樹」を仕上げました。未経験のスケールで構造の問題や納期また先方の期待等大変なプレッシャーの中、協力してよく頑張り抜きました。社会的実践を通じての苦労と喜び、身につけた実力はとても貴重な経験となったのではないでしょうか。



開学当時から工芸コース3専攻(陶芸、漆芸、金工)と、テキスタイルコースの目玉企画として毎年開催している合同展覧会「ライティングオブジェ展」。複合素材演習という授業で、学生が専攻する素材を中心に他素材も取り入れて制作することと、光を取り込むことを条件に、自由に作品制作をします。構想を含めて4ヶ月をかけて挑む大作で、様々な作品が夏の暑さを涼やかに変換させる装置として、山形市を望むキャンパス内に点在する光景は圧巻。




陶芸は素材、技法を習得することが基本です。この授業では制作した器に学生自らでお花を生けることで、伝統文化の生け花を再認識するとともに美の本質を探ります。実際に華道のお手本を学び、その神秘性と奥深さを知ることで、工芸に対する面白さも増していきます。個性溢れる自作の器にどのように生け花ができるのか。総合的な感性と腕が必要とされる器と花のコラボレーションです。完成後は作品展として多くの人に見て頂き、話題にもなりました。
