第20回「デザセン」優勝は明知高等学校(韓国 ソウル市)と富士北稜高等学校(山梨県)に決定!

東北芸術工科大学(山形市上桜田/学長 根岸吉太郎)では、今年で20回目を迎える全国高等学校デザイン選手権大会決勝大会(通称:デザセン)を、2013年10月27日(日)に開催し、一次予選応募数108校(935チーム/過去最高)の中から二次予選を通過した12チームから、以下の通り受賞チームが決定致しました。
優勝には、明知高等学校(韓国/ソウル市)『男女CHANGE DAY』と、富士北稜高等学校(山梨県)『Sexchange Day』の2チームが選出されました。両校の案は近似性が高いという点と、二つの案を組み合わせることにより今後の可能性が見込まれるということで、2校同時受賞となりました。

本大会は、全国の高校生が社会や日常の暮らしの中から課題を見つけ、その解決方法を提案し、来場者の共感を得るように発表することで、問題発見力や分析力、企画力などのデザイン力を競うものです。決勝大会当日は、様々な分野で活躍するクリエイターやアーティスト、建築家などからなる審査委員と一般来場者を前に、二次審査(9月6日)を通過した高校生12チームが映像や模型などを用いてプレゼンテーションし、優勝以下、各賞を決定します。

決勝大会結果

○優勝:優勝旗、トロフィー、賞状、副賞(24万円相当)
明知高等学校(韓国/ソウル市)『男女CHANGE DAY』/富士北稜高等学校(山梨県)『Sexchange Day』
※当初の発表では、優勝[文部科学大臣賞]とお知らせしておりましたが、文部科学大臣賞は1チームのみの交付という規定により、今回の大会では「文部科学大臣賞は該当なし」と致しました。
○準優勝:トロフィー、賞状、副賞(12万円相当)
東根工業高等学校(山形県)『菌力 ~Virus Power~』
○第3位:トロフィー、賞状、副賞(6万円相当)
羽咋工業高等学校(石川県)『Photoしり撮りゲーム ~フォとり~』
市民賞:賞状、副賞(3万円相当)
淀商業高等学校(大阪府)『食人図鑑』
大学生賞:賞状、副賞(3万円相当)
淀商業高等学校(大阪府)『食人図鑑』
高校生賞:賞状、副賞(3万円相当)
富士北稜高等学校(山梨県)『Sexchange Day』
ニコニコ生放送視聴者賞
有田工業高等学校(佐賀県)『一皮むける旅』
DDP(韓国 東大門デザインプラザ)特別賞
東根工業高等学校(山形県)『菌力 ~Virus Power~』
日本テレビ ピープルマグネットTV特別賞
御殿場高等学校(静岡県)『JJJ プロジェクト』
※上記の表彰とは別に、商品化・サービス化の実現可能性を検討します。

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上:東根工業高等学校(山形県)のチーム 下:優賞を受賞した明知(ミョンジ)高等学校(韓国 ソウル)と富士北稜高等学校(山梨県)のチーム

デザセン2013 第20回全国高等学校デザイン選手権大会〈決勝大会〉

日時:2013年10月27日(日)12:30開会(12:00開場)~17:30
会場:東北芸術工科大学 本館201講義室(山形市上桜田3-4-5)
入場無料/申込不要/一般聴講可
デザセンHP:http://www.tuad.ac.jp/dezasen/
ニコニコ生放送HP:http://www.tuad.ac.jp/dezasen/final2013/nico/index.html
本大会は「デザイン」を冠していますが、造形的な美術表現の技術を競うコンペではありません。高校生を対象に、人や社会を豊かにするためのアイデアを募るものです。高校生を対象としたデザインを冠するコンペは全国に少なからずありますが、「イラスト」「ファッション」「設計」などと、どれも対象を具体的に設定しているのに対し、デザセンではデザインすべき対象を、応募する高校生が自ら見つけることが大きな特色になっています。
デザインは、単にものの色や形を決める行為ではなく、社会や日常の暮らし、様々な仕事のなかで、問題を見つけ、解決案を具体的に提案していく一連のプロセスのことを指し、社会全体、全ての人が関わりを持つものだと大会では捉えています。
2013年度は108校(前年度89校)から、過去最高の935チーム(前年度934チーム)の応募がありました。今大会では韓国から応募した2チームが初出場しました。
なお、2010年度の大会で3位に入賞した北海道札幌平岸高等学校による『ネガポ辞典』はスマートフォンのアプリとして開発されたほか、全国ネットのTV番組でも紹介され、書籍としても出版(出版:主婦の友社/160頁/価格1,050円/初版10,000部/発行9月29日)。優れた提案は実現に向けた展開の可能性があることも、近年の本大会の特長になっています。

審査員

小山薫堂(放送作家/東北芸術工科大学教授)審査員長
赤池学(株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所代表取締役所長)
大宮エリー(作家、脚本家、映画監督、演出家)
杉本誠司(株式会社ニワンゴ代表取締役社長)
竹内昌義(建築家/東北芸術工科大学教授)
鄭國鉉(Chung Kook-Hyun ソウルデザイン財団総監督)
中山ダイスケ(アーティスト、アートディレクター/東北芸術工科大学教授)
マエキタミヤコ(クリエイティブエージェンシー「サステナ」代表)

決勝大会出場高校(12校12チーム/発表順)と提案概要

○明知(ミョンジ)高等学校(韓国/ソウル特別市)『男女CHANGE DAY』 12:50〜
ゾ・ミンソ(2年生)、イム・ヨンウ(2年生)、パク・スヨン(2年生)
男と女はとても違いすぎて、トラブルが絶えません。「易地思之(相手の立場になって考える)」という四字成語にならって男女の立場を取り替える特別な日を決めて実践する試みの提案。デートでの支払いから家事、出産、兵役など男女間でお互いに理解しあえない問題解決の方法に繋げられるはず。

○洪川(ホンチョン)高等学校(韓国/龍仁市)『QRコードの新世界』 13:03〜
キム・スンヨン(2年生)、ノ・ヨンウン(2年生)、パク・サンア(2年生)
QRコードを街の中に多数埋め込んで、オーディオブックなどが得られる「QRコード散歩路」や、観光コースの案内や地域情報の提供ができるサービス、テーマに合わせた旅行コースが得られる「QRコード旅行ガイド」など、QRコードの新提案で地域活性化を実現する提案。

○御殿場高等学校(静岡県)『JJJ プロジェクト』 13:16〜
勝小見山友希(2年生)、勝又暖乃(2年生)、内野冴香(2年生)
「Job Joy Junior」の略。町の子どもたちが商店街の仕事を体験する事で、町を活性化するプロジェクトの提案。子どもが仕事をするには、親や町の大人、お年寄りの協力が必要。すると、今まで関わりのなかった人々との交流が生まれます。人がつながる事で生まれる力が町の元気を取り戻し、その土地が好きになり、人々に自慢したくなる町に変えていく、というもの。

○富士北稜高等学校(山梨県)『Sexchange Day』 13:29〜
渡邉紀子(3年生)、川口智矢(3年生)、梶原みな美(2年生)
高校で男女の制服を交換する1日を制定し、男女の立場を入れ違えた高校の1日を送り、非日常の環境を生み出す事で新しい気づきにつなげる提案。少子高齢化や財政赤字、原発事故など、常識では解決困難な問題が山積みの日本。当たり前の毎日を問い直すことから、自分と世界を見つめ直してみるきっかけになる。

○東根工業高等学校(山形県)『菌力 ~Virus Power~』 13:42〜
海鉾千愛美(3年生)、菅原利早(3年生)、菊地由輝(3年生)
菌には、私たちの生活に有益で必要なものも沢山あります。毛嫌いするだけでなく、菌の形の美しさ、菌が作るおいしさ、菌を知る事での楽しさなど、菌の持つ魅力的な情報を「衣・食・住」に落とし込み、世界中の人に知ってもらう提案。菌の様々な特徴を良く知る事で、より良い日常の暮らしにつながる。

○東大和高等学校(東京都)『マネージャー部』  13:55〜
高橋加梨(2年生)、中村凪(2年生)、石井美貴(2年生)
高校の部活でマネージャーとしてスキルを磨いた部員で「マネージャー部」をつくり、他の部活動へも派遣することで、マネージメントの技術を活かし校内での部活動全体を活性化させる提案。技術を活かして地域ボランティアなどにも参加し、高校と地域を結ぶきっかけにもなる。

○淀商業高等学校(大阪府)『食人図鑑』 14:20〜
兼本沙来(3年生)、久間梨沙(3年生)、寺川夕月(3年生)
食べ物の大切さやありがたみを知る事は大切ですが、食育として作物を育てたり、料理をして学ぶには時間がかかります。誰でも身近に学べる食育教材として、生産者や食に関する人々の情報を集めた図鑑の提案。携帯やパソコンなどでも見る事ができる。食に関わる人を通じて楽しく知識を増やし、実感できる提案です。

○羽咋工業高等学校(石川県)『Photoしり撮りゲーム ~フォとり~』 14:33〜
長谷川翔一(3年生)、磯見稚子(3年生)、大家彩(3年生)
誰もが持っている携帯やデジカメで撮影した写真をしりとり形式で繋いで行くゲームの提案。家族や友人と話すきっかけをつくることで、コミュニケーションを深めるきっかけになる。写真に含まれる思い出や連想される言葉など、言葉でのしりとりでは生まれない、新しい話題の提起にもつながる。

○静岡県立科学技術高等学校(静岡県)『家族日記』 14:46〜
遠藤瞳(2年生)、清彩華(2年生)、中野萌子(2年生)
年月が経つについて減って行く家族のコミュニケーション。本来あるべき家族に近づけるために、離れていてもお互いの近況を知ることができ、話すきっかけ作りとなる交換日記アプリの提案。オンラインで時系列に家族の情報を共有することで、忙しくて全員が揃わなくても家族がつながるきっかけ作りとなる。

○六郷工科高等学校(東京都)『にやにやあるばむ』 14:59〜
古屋有公菜(3年生)、カーン玲菜(3年生)、加藤恋(3年生)
嫌なことや辛いことで落ち込んだ時に、落ち込み過ぎを防止するアプリ提案。思わずにやにやするような良い事があったときにそれを記録し、アルバムとして蓄積し、辛く感じたときに共有できるもの。幸せリストを見返して感じる小さな幸せの積み重ねが、明るく前向きな意識作りにつなげる。

○伊東高等学校城ヶ崎分校(静岡県)『持ち物アルバム』 15:12〜
行田麻衣(3年生)、飯田すみれ(3年生)、善積早紀(3年生)
新しい製品が次々生まれ、持ち物に対する執着心や愛着が薄い現代人。携帯電話など自分が愛着を感じる持ち物と、持ち物にまつわる思い出を記録することを通じて、物を大切にする気持ちを作るアプリの提案。

○有田工業高等学校(佐賀県)『一皮むける旅』 15:25〜
高井良未波(3年生)、田中彩菜(3年生)、田中舞(3年生)
他者とのコミュニケーションが上手くできない、いわゆる「コミュ障」を乗り越えるための、国内でホームステイをする一人旅を提案。各地域に一人旅をコーディネートする事務局を作る。コミュニケーション力を高めるプログラムが組まれ、助けを求めている人がホストとなり、新たな環境や人との関わりを経験することで、自信を高めていくというもの。

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