東北の魅力をアートの力で掘り起こし、全国へ、世界へ、発信! 「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ 2014」開催決定

東北芸術工科大学(山形市上桜田/学長 根岸吉太郎)では、東北の魅力をアートの力で掘り起こし、全国へ、世界へ、発信する「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014」(以下、芸術祭)を2014年9月20日より10月19日まで開催することを決定し、本日発表致しました。

(※)ビエンナーレ(Biennale)は「2年に1回開催される芸術祭」を意味しています。

根岸吉太郎(学長/映像学科教授/山形ビエンナーレ総合プロデューサー)からのご挨拶

東北芸術工科大学では、山形の中心、文翔館を会場に芸術祭「山形ビエンナーレ」を来年開催します。山形には2年に一度開かれる映画祭ということで、山形国際ドキュメンタリー映画際があります。今年は開催年でしたが、世界の問題と今日の現状を鋭く切り込んだ映画が沢山上映され、心が揺さぶられ、感動するという機会が沢山ありました。その映画祭の間に、山形ビエンナーレを開催していこう、と考えています。ビエンナーレですので、2年に一度、今後芸術祭を続けていくという表明でもあります。芸術祭と映画祭が交互に開催される山形、という事が世界的に周知されてほしいと期待しています。

本学では、特に震災以降は、地域に役立てる事は何かを問いかけてきました。その時に、大学の設立の理念にもう一度立ち戻って、考えてみようと思いました。設立の理念を基に、自分たちの良心や芸術の力で、自分たちの生き方や尊厳を見つめ直していくことが必要だと思います。20世紀に科学や経済を中心とする世界が生み出した大きな矛盾が解決されないまま、今も先送りされています。大きな震災と原発事故を挟んで、芸術、美、文化を信じる力が、東北を再生していく最大の力だと再認識しています。
そうした時に本学は何ができるのか、と考えました。大学としては、芸術の魂を持った人材を輩出していく事も大切ですが、山形、地域に直接的に関わる方法として、芸術祭ができないか、と考えました。震災以降これまで展開して来た荒井良二さんとの活動など、本学で行ってきた復興活動の集大成として、市民の皆さんと一緒に芸術祭を開きたい、ということが山形ビエンナーレの主眼です。ぜひ多くの市民の皆さんに参加していただいて、多くの方と共に芸術祭を作っていきたいと思っています。

同時に教育機関として、子供、青少年を強く意識した芸術祭としたいと思っています。芸術祭は国内でも多数開かれていますが、この山形ビエンナーレは子供たちのために役立てたいと思っています。市民の方、特に沢山の子供たちに参加していただいて、芸術祭を作り上げていきたいと思います。大学では高校を卒業した学生を相手に日々授業をしていますが、大学入学前の子供たちと何ができるのか。本学にはこども芸術大学という施設もありますが、このような視点で芸術祭を運営していきます。このユニークな芸術祭があるという事で、山形の振興にもつながるはずです。

また会場は、歴史ある文翔館を中心に繰り広げられます。楽しく華やかに山形の中心部で展開されると期待しています。本学は市民の力で設立した大学ですので、大学の力を地域に還元していく事は大きな意義があるのではないかと思います。そしてこの事が、本学が山形で生きていく力にもなるのです。

詳しくはこちらの公式facebookページをご覧ください。

みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014

会場:山形県郷土館 文翔館、議場ホール
開催期間:2014年9月20日(土)~10月19日(日)
音楽部門:前期 9月20日(土)~23日(火・祝)/後期 10月11日(土)~13日(月・祝)
主催:東北芸術工科大学
事務局:東北芸術工科大学美術館大学センター、東北復興支援機構 TRSO
助成:平成25年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」

芸術祭では、国の重要文化財で山形県を象徴する壮麗な歴史建築「文翔館」と「議場ホール」を舞台に、荒井良二氏ほか、国内外で活躍するアーティス トや建築家、ミュージシャン、写真家、ファッションデザイナー、料理研究家などのさまざまなクリエイターが、山形をテーマにした作品を制作・発表します。 また子どもたちにアートの楽しさをプレゼントする企画やアートを軸にしたコミュニティづくり、音楽、スポーツ、ファッション、食など五感で楽しめるアート 体験などの実施を予定しています。アーティストのダイナミックな創造によって、山形市中心部を「アートの体験劇場」に変貌させます。

南東北を代表する芸術祭として、自然環境の豊かな山形で育まれた本学の創造力を結集し、これまでの「アートによる復興支援」に参画した市民・学生 ボランティアのコミュニティを母体とする地域のみなさんと共に芸術祭をつくり上げ、山形の地から世界へ発信して参ります。

詳しくはこちらの公式facebookページをご覧ください。

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本日開催した会見の様子。左から根岸吉太郎教授(総合プロデューサー)、荒井良二氏(アーティスティック・ディレクター)、宮本武典准教授(プログラムディレクター)、小板橋基希氏(宣伝美術)

 

総合プロデューサー:根岸吉太郎(映画監督/本学学長)
1950年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部演劇学科卒業後、05年に『雪に願うこと』で東京国際映画祭サクラグランプリ、観客賞、監督賞、主演男優賞の4冠を獲得。06年度の各映画賞監督賞を総なめにした他、芸術選奨文部科学大臣賞も受賞。近年では『サイドカーに犬』(07)、09年公開の『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』で、第33回モントリオール世界映画祭監督賞を受賞。10年、春紫綬褒章受章。2009年4月より、東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科教授、学科長も務め2011年4月に本学学長に就任。

アーティスティック・ディレクター:荒井良二(アーティスト/絵本作家)
1956年山形県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。1990年に処女作『MELODY』を発表以来、数々の絵本、挿画を手掛ける。1991年、『ユックリとジョジョに』世界的な絵本の新人賞、エズラ・ジャック・キーツ賞受賞。以来、第46回小学館児童出版文化賞(1997)、ボローニャ国際児童図書展特別賞、講談社出版文化賞絵本賞(ともに1999)など、数々の賞を受賞している。2005年には児童文学賞の最高峰アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞、日本を代表する絵本作家として国内外で活躍。近年ではアニメ「スキマの国のポルタ」で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞(2006)するなど、その活動の幅を広げている。

プログラムディレクター:宮本武典(キュレーター/本学准教授・主任学芸員)
奈良県生まれ。東北芸術工科大学准教授。武蔵野美術大学大学院修了後、海外子女教育振興財団(バンコク勤務)、パリ国際芸術家都市、原美術館学芸部を経て現職。「荒井良二の山形じゃあにぃ」、「石川直樹 異人the stranger」、「西雅秋-彫刻風土」、「曺徳鉉 FLASH BACK」、「ひじおりの灯」など、民俗学や旅をテーマに数多くの展覧会を企画。3.11後は、東北復興支援機構ディレクターとして様々な支援アクションを展開。

宣伝美術:小板橋基希(グラフィックデザイナー/アカオニデザイン代表)
アカオニデザイン代表。群馬県生まれ、東北芸術工科大学入学と同時に山形に移住。田舎のもつ「自然・暮らし・遊び・食べ物」に魅せられ大学卒業後も山形に残りアカオニデザインを設立。地域の資産に付加価値をプラスした〈田舎から世界へ〉のブランドづくりと情報発信を目指し、「アカるくすなオニ」をモットーに、山形から数々の魅力的なデザインを展開中。

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