国内初のコミュニティデザイン学科新設に向けた記者発表を実施

コミュニティデザインで地域の課題を解決するstudio-Lと本学とで新学科を計画

東北芸術工科大学(山形県山形市上桜田3-4-5/学長 根岸吉太郎)では、幸せで美しい社会を目指し、社会課題を人々のつながりから解決できるコミュニティデザイナーを育成する、コミュニティデザイン学科(設置届出予定)を2014年4月に新設するため、文部科学省へ収容定員増の申請及び学科設置の届け出を行うことを、2012年12月19日(水)の常任理事会で決定致しました。学科長にはコミュニティデザインの分野を牽引する山崎亮(やまざきりょう)氏をお迎えする予定です。

studio-L×東北芸術工科大学
コミュニティデザインという捉え方で地域の問題解決に取り組み、注目を集める山崎亮氏。代表取締役を努めるstudio-Lでは、人がつながる仕組み作りや担い手育成などの「見えないデザイン」から、その中で生じたプロセスや成果を見える化する「見えるデザイン」まで、様々なデザイン的手法を使って、食、農、自然、福祉、観光、アート、教育、環境、エネルギー、医療、防災などの分野に取り組んでいます。このビジョンを東北芸術工科大学に持ち込み、studio-L山形として、新たな展開を計画予定です。

■国内初のコミュニティデザイナーを育成する学科
コミュニティデザイナーとは、ファシリテーション力とデザイン力に担保された、課題発見能力と課題解決能力を備えた人材のことで、これを専門とする学科は国内初。人と人とをつなぐことで、地域の課題解決に貢献します。芸術とデザイン分野の総合大学としての特徴を生かし、ワークショップやイベントの企画運営、WEB制作、出版物編集などの複合的な分野を学び、地域に存在する課題解決に貢献できる人材を育成します。

■コミュニティデザイナーとしての職業像
「ハード」と「ソフト」のデザインをコーディネートできる能力を生かし、行政やNPOなど、地域に根ざした公共分野への進路を主に想定しています。コミュニティデザイナーとしての活動に当たり核となる能力をデザイン表現に求め、卒業から数年後に独立起業する者は、地域の印刷会社や商業施設などへ就職し、経験を積んでいきます。その他の進路としては、建築・都市計画コンサルタントやデザイン・アートのプランナーやコーディネーターなどを想定しています。

■コミュニティデザイナーとして必要な10の力を学習・習得
1 話す:司会や講座などを担当できる
2 書く:議事録や記事、報告書などを適切な文章で書ける
3 描く:図面やスケッチ、イラストなどを描ける
4 調べる:適切な事例や地域の資源を見つけ出せる
5 引き出す:対話から相手の想い、意見を引き出せる
6 創る:情報を統合してビジョンや企画を生み出せる
7 作る:WEBや冊子、家具などをデザインしたり組立てられる
8 組織化する:自律的なコミュニティを組織化できる
9 まとめる:事象を構造化して報告書などにまとめられる
10 数える:スケジュールや予算の管理ができる

■デザイン工学部の学科分野マップ

■2014年度 東北芸術工科大学の学部学科構成
◎芸術学部
文芸学科
美術史・文化財保存修復学科
歴史遺産学科
美術科 総合美術/日本画/洋画/版画/彫刻/工芸/テキスタイル
◎デザイン工学部
コミュニティデザイン学科 [2013年4月 設置届け出予定]
プロダクトデザイン学科
建築・環境デザイン学科
グラフィックデザイン学科
映像学科
企画構想学科

■studio-L 「見えないデザイン」から「見えるデザイン」まで
◎地域ブランディング
水都大阪2009「水辺の文化座」、土祭―ヒジサイ―、水都大阪フェス2011・2012、瀬戸内芸術祭コミュニティアート制作
◎計画策定
海士町総合振興計画、笠岡諸島こども振興計画、墨田区食育推進計画策定、笠岡市産業振興ビジョン策定業務、長崎県東彼杵町まちづくり計画
◎特産品・観光開発
いえしま特産品開発、五島市半泊地域協議会ビジョン、富岡市世界遺産まちづくり
◎パークマネジメント
有馬富士公園パークマネジメント支援、泉佐野丘陵緑地パークマネジメント支援
◎ソーシャルデザイン
震災+design、穂積製材所プロジェクト
◎施設・空間活用
マルヤガーデンズ コミュニティデザイン、延岡駅周辺整備プロジェクト、近鉄百貨店コミュニティ運営支援、北加賀屋クリエイティブファーム、今治市みなと再生プロジェクト
◎中心市街地活性化
豊後高田市まちなか検討調査業務、安養寺ガイドブックプロジェクト、観音寺まちなか再生プロジェクト、福山市中心市街地賑わい創出活動支援事業、佐賀市中心核エリアにおける賑わい創出事業
◎人材育成・研修
笛吹市境川地区まちづくり、しまね流安心生活創造プロジェクト推進事業務、栃木県観光地活性化人材育成事業

■山崎亮(やまざき・りょう)略歴

1973年9月9日生まれ。ランドスケープデザイナー。コミュニティデザイナー。株式会社studio-L代表。公共空間のデザインに携わると共に、完成した公共空間を使いこなすためのプログラムデザインやプロジェクトマネジメントに携わる。
1992年大阪府立大学農学部入学。1995年 メルボルン工科大学環境デザイン学部留学(ランドスケープアーキテクチュア学科)。1997年 大阪府立大学農学部卒業(緑地計画工学専攻)。1999年 大阪府立大学院農学生命科学研究科修士課程修了(地域生態工学専攻)。1999年 株式会社エス・イー・エヌ環境計画室入社。2005年 株式会社エス・イー・エヌ環境計画室退社。2005年 studio-L設立。2006年 株式会社studio-L設立。現在、株式会社studio-L代表取締役。
2011年度より京都造形芸術大学芸術学部空間演出デザイン学科教授(学科長)。技術士(建設部門:都市および地方計画)。
http://www.studio-l.org/

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