(共同研究)「パフォーマンス・ムービー」を確立する 佐田奈津美/丹野由佳里

◆はじめに
 発端は、学部時の演習で「楽しいことを企画・実践」した時のことである。“美味しいシュークリームを作りました。実際に持ってきたので配ります。しかし実は、中身が辛子入りシュークリームでした!”このドッキリを映像付きで行い、予想以上の好評を得た。それは何故なのか追究する中で、映像とパフォーマンスを組み合わせたこの企画が、今までにないエンターテインメントであるからだと気付いた。これは、新しいエンターテインメント「パフォーマンス・ムービー」として確立できる可能性がある。この仮説をもとに本研究に取り組んだ。

◆目的
 パフォーマンスと映像を組み合わせた、映画でもない演劇でもない新しいコンテンツを劇場やホールなどで上演し、ビジネスとして成立させること。

◆修士研究を役割分担
 パフォーマンス・ムービーは修士共同研究で行っている。それぞれがプロデューサー、ディレクターを目指すために、その役割を分担し取り組んだ。

佐田奈津美:企画立案、運営管理、資金管理、マーケティング
丹野由佳里:構成台本作成、映像演出・編集、舞台の総合演出

◆パフォーマンス・ムービーの特徴(写真1)
1.構成は単純 2.傍観者から当事者へ観客の立場逆転
3.ドッキリ要素がある 4.観客全員が楽しめる、笑える

◆これまでのパフォーマンス・ムービーの実践記録
【第一回】タイトル:ハッピー・シュー (写真2.3)
日時:学部3年時   場所;龍岩祭にて協賛企画として上演。
内容:美味しいはずのシュークリームが辛子入りである、というドッキリ。(学部時の演習で企画したものを再編集)
目的:作品制作側の身内ではない観客は、楽しめるのかを検証。
反響:映像作品としては完成度が低かったにも関わらず、会場の観客の間では笑いが起こり、楽しんでいた。
成果:万人に受け入れられ、楽しめるものであると分かった。

【第二回】タイトル:マッドハッターのティーバトル(写真4、5、6)
日時:2011年7月10日
場所:セブンプラザのarc CAFÉ(山形市七日町)
協力:山形中央開発株式会社セブンプラザ、劇団のら
内容:『不思議の国のアリス』モチーフ。どんな紅茶を飲んだかを当てるゲーム。当日の様子は、以下のURL
   (http://p.tl/R8u0)で見ることが出来る。
目的:より完成度の高い作品を制作し、知名度を高める。
   アンケートを取り、今後の制作に生かす。
反響:来場者は20人程度で少なかった。アンケート結果は「楽しかった」「内容が短い」「300円前後が適切」など。
成果:広報の不十分から、知名度を高められなかった。頭を使うゲームを取り入れたため感覚的な楽しさが削がれた。この内容では採算が合わず利益が見込めないことが分かった。

【第三回】タイトル:「パフォーマンス・カフェ」
日時:2011年9月24日(土)・25日(日)
場所:東北芸術工科大学大学祭
内容:「パフォーマンス・カフェ」として出店。入場料としてワンオーダーという形で「ハッピー・シュー」の上演を行う。
目的:入場料を得て収益があるか検証。「ハッピー・シュー」の良点を改めて見直し、今後の制作に生かす。
反響:観客は老若男女様々であり、皆楽しんでいた。笑える内容であることが重要だと感じられた。
成果:収益は僅かにあった(カフェとしての営業費を含む。会場費を含まない)。改めて気付く良点があった。

◆修士制作作品として第四回上演予定
タイトル:〜ハッピーお料理show!〜
日時:2012年2月11日
場所:クォータースタジオ(仙台駅徒歩15分)
上演協力:Gin’s BAR、 声優劇団仙台さくら組
コンセプト:世界初の笑・恐・苦・涙・楽のお料理ショウ
内容:3つの企画を上演(「ハッピー・ホット! 〜何もかも電子レンジで温めてみた実験〜」「ハッピー・バレンタイン! 〜愛と涙と執念の 惨劇チョコレート〜」「ハッピー・シュー! 〜幸せになれるシュークリーム〜」

◆上演の成功に向けた具体的な取り組み
1.制作について
 全ての内容がコンセプトから逸れず、一貫していることを念頭に置く。行動を伴う実験を繰り返し、完成度を高める。──など。
2.運営について
 仙台での知名度はないと考えて宣伝を重視し、配布するフライヤーの修正を重ねる。支出を抑えるための交渉を行う。──など。
本文章は、1月31日作成のため、以上に留まる。

◆お知らせ
 最終上演日が2012年2月11日のため、YouTubeに上演した映像をアップロードする。以下のURL(http://p.tl/-n9c)にて確認できる。


左から:1.パフォーマンス・ムービー(イメージ)/2.ハッピーシュー(映像)/3.ハッピー・シュー(映像)/4.マッドハッターのティーバトル(上演1)


左から:5.マッドハッターのティーバトル(上演2)/6.マッドハッターのティーバトル(宣伝)

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